家電リサイクル法に沿った適切な手順｜処分費用や業者選びのポイント、よくある質問まで解説

🕒 2025-11-12

こんにちは。このページを見ている方は、家で使わなくなったエアコンやテレビ、冷蔵庫などをどう処分すればよいか迷っているかもしれません。「手間がかかりそう」「費用はどれくらいかかるのか」と不安に感じる方もいるでしょう。この記事では、家電リサイクル券の取得方法、信頼できる不用品回収業者の選び方、よくある質問（Q&A）まで、実際の経験談も交えながら解説しています。

1. 家電リサイクル法の対象品目と基本フロー

家電リサイクル法の対象となるのは、以下の4品目です。

品目	主な種類・注意点
エアコン	ルームエアコンのみ。換気扇やビル用エアコンは対象外。
テレビ	ブラウン管式、液晶・プラズマ式の両方が対象。ただし、小型の液晶テレビ（15型以下）やモニターは対象外の場合も。
冷蔵庫・冷凍庫	冷凍冷蔵庫、冷凍庫、ワインセラーなど。サイズ問わず対象。
洗濯機・衣類乾燥機	全自動洗濯機、ドラム式洗濯機、衣類乾燥機など。二槽式も対象。

正しい家電処分の方法（3つの選択肢）

家電を処分する方法は大きく分けて3つあります。

購入したお店に引き取ってもらう

新しい家電を購入する場合、その販売店で古い家電を引き取ってもらうのが一般的です。引き取り時にはリサイクル料金と運搬料金を支払います。

買い替えなしで小売店に依頼する

買い替えを行わない場合は、購入した店舗、または同じ種類の家電を取り扱う最寄りの小売店（家電量販店など）に引き取りをお願いできます。

自治体の収集サービスを利用する（地域により対応が異なる）

一部の自治体では、指定場所への持ち込みや収集サービスが用意されています。まずはお住まいの市区町村の公式ウェブサイトで詳細を確認することが大切です。

2. 家電リサイクルにかかる費用の仕組み

家電リサイクル法では、処分に費用がかかる点が特徴です。主な費用は「リサイクル料金」と「収集運搬料金」の2種類に分かれます。

リサイクル料金

家電メーカーが製品をリサイクルする際にかかる費用です。国が基準を定めており、品目ごとに料金が異なります。メーカー間で大きな差はほとんどありません。

収集運搬料金

家電をメーカーのリサイクル工場まで運ぶために必要な費用です。料金は回収業者や小売店が設定します。

品目別リサイクル料金目安（税込）

品目	料金（円）	備考
エアコン	1,870-2,170	ルームエアコンのみが対象です。
テレビ（ブラウン管）	3,520-3,820
テレビ（液晶・プラズマ）	3,960-4,160	15型以下の場合は対象外の場合があります。
冷蔵庫・冷凍庫	5,720-6,020	サイズに関わらず対象です。
洗濯機・衣類乾燥機	3,520-3,820	二槽式も含まれます。

3.失敗しない不用品回収業者の選び方と注意点

「処分費用をできるだけ抑えたい」「すぐに引き取ってほしい」という理由で、無許可業者を利用してトラブルになるケースが少なくありません。業者を選ぶ際は、以下のポイントを確認しましょう。

✅ 古物商許可証を持っているか

不用品回収を行うには、都道府県公安委員会発行の「古物商許可」が必要です。公式サイトなどで許可番号が掲載されているかを確認してください。

✅ 料金体系が明確か

訪問後に予想外の高額請求をされるケースが報告されています。見積もりは書面で、内訳が詳しく記載されている業者を選ぶと安心です。

✅ 家電リサイクル券を発行してくれるか

正規の業者は、対象家電を引き取った後に家電リサイクル券（マニフェスト）を発行します。リサイクルが適正に行われた証拠となります。発行を渋る業者は利用を避けましょう。

注意すべき危険な業者の特徴

「無料回収」をうたう業者 → 後で高額請求されるリスクがあります。

町中を巡回する「トラック回収」 → 不法投棄につながる可能性が高く、依頼しないでください。

電話で業者名や所在地を明確に答えない業者

4. よくある質問（Q&A）

Q1. 10年以上前の大型冷蔵庫も処分できますか？ A1. はい、可能です。 メーカーがすでに存在しない場合（例：ナショナル旧製品）でも、「統一リサイクル料金」が適用されます。料金は家電リサイクル券センターの公式サイトで確認できます。

Q2. 粗大ゴミとの違いは何ですか？ A2. 法律上の扱いが異なります。 家電リサイクル法の対象品目は、市区町村の粗大ゴミとして出すことが原則禁止です。誤って粗大ゴミのシールを貼っても回収されませんので注意してください。

Q3. 自分でリサイクル工場に直接持ち込むことはできますか？ A3. はい、可能です。 この場合、支払うのはリサイクル料金のみで、収集運搬料金は不要です。最寄りの指定引取場所は家電リサイクル券センターの公式サイトで検索できます。

Q4. 壊れている、または水没した家電も回収してもらえますか？ A4. はい、回収可能です。 ただし、ガス入りのエアコンなど、専門的な処理が必要な場合は追加費用が発生することがあります。事前に業者に状態を伝えて確認しましょう。

まとめ：正しい知識で環境と家計を守ろう

家電リサイクルは、手間や費用がかかる作業に感じることもあります。しかし、適切にリサイクルすることで、限りある資源を有効に活用でき、不法投棄などによる環境問題を防ぐ大切な仕組みでもあります。

まずはお住まいの自治体のルールを確認し、信頼できる業者を慎重に選ぶことから始めましょう。

確認しておきたいチェックリスト

処分する家電はリサイクル法の対象品目か？

自治体のホームページで処分ルールを確認したか？

複数の業者から書面による見積もりを取得したか？

業者の古物商許可を確認したか？

家電リサイクル券の発行を依頼したか？

この記事が、皆さんの日常生活をより安心で快適にする参考になれば幸いです

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